ニトロのるつぼ

「低いハードルをぺたぺたと」「継続は力なり」

青森県立美術館コレクション展-2

time 2017/05/08

青森県立美術館コレクション展-1の続きです。
まず、コレクション展会場に入ってすぐの大広間『アレコホール』には、シャガール作の舞台背景画が、四方の壁面に一枚ずつ飾られていました。舞台背景画ゆえの圧倒的な大きさで、情景に即しつつも独自の世界観を醸し出していて、シャガールの持ち味が存分に発揮されている傑作でした。
バレエ『アレコ』の背景画は、第1幕から第4幕まで全四点の作品で、第3幕のみ米フィラデルフィア美術館が収蔵しているのですが、このたび同館の改修工事に伴い、2021年3月頃(予定)まで長期借用が認められたとのこと。四点揃った完全な状態で鑑賞できるのは、約4年間の期限付きなのです。第3幕の公開は2017年4月25日からで、ちょうどニトロが行く直前だったのは運が良かった^^
第3幕がなかったとしても作品の良さは損なわれませんが、物語の流れを四枚の背景画で味わえる貴重な機会なので、貸出期限内に観るのが断然おススメです。
鑑賞方法にも工夫が施されていて、アレコホール中央には、座ったまま移動できるキャスター付きの椅子が何脚か用意されていました。椅子の向きを自由に変えながら、四方に飾られた絵を座った状態で楽しめるのです。ニトロもしばらく椅子に座って、くるくると方向を変えながらシャガールの世界に浸りました。この仕組みを考えた人、素晴らしすぎる!

『あおもり犬』とシャガールの『アレコ』だけで、ニトロ的には予想外の大満足でしたが、コレクション展はここからです。
奈良美智や棟方志功など、青森に縁のある美術家はもちろんのこと、関わりの深い作家さん同士を紹介するブースなど、全く知らない作品であっても楽しめました。『11ぴきのねこ』で有名な馬場のぼるさんの絵本原画もありました(展示原画は11ぴきのねことは別作品)。ミュージアムショップの『11ぴきのねこ』グッズも可愛かったです。昔は、あの絵があまり好きではなかったのですが、大人になった今では、味のある線で描かれた猫たちが可愛く見えるから不思議なものです。

コレクション展を見終わったので、最後に屋外の『八角堂』へ。


狭い通路を上っていった先に、奈良美智さんの新作『Miss Forest/森の子』がいました。




奈良さんの作品には不思議な温度感があって、本当に生きているかのような表情をしています。

八角堂を出ると、ぽつん・・とベンチが置いてあるだだっ広いスペースがありました。

この土地の使い方ですよ・・。あおもり犬も、八角堂も、アレコホールも、ベンチが置いてあるだけの空間さえも、とにかくスケールがでかい。余裕がすごい。美術館の設計が秀逸だから、余計にそう感じるのでしょう。

ベンチから見える八角堂。これだけ広い空間に自分一人だけとは、贅沢の一言です。大分県立美術館に行った時も感じましたが、ただ作品を観るだけではなく、滞在を楽しめる豊かな文化施設がある地域は、とても恵まれていますよね。

コレクション展からミュージアムショップを見て、図書スペースにも少し寄り道して、二時間ちょっとの滞在でした。最初にチケットを買い間違えてバタバタしましたが、本当に良かったです、青森県立美術館。
コレクション展が充実している要因としては、やはり地元出身の世界的アーティスト奈良美智さんの存在が大きいです。しかし、青森県立美術館は恵まれた資産の展示のみに留まらず、アートを身近に感じて楽しんでもらう努力、運営方針が良い方向に作用していると思いました。

コレクション展の終わりには『鑑賞手帳』なる青森県立美術館独自の無料冊子をいただきました。美術館のFacebookでチェックはしていましたが、3月からの配布で先着順だったので、ニトロが行く頃まで残っているとは期待していませんでした。
手帳というだけあって「読んで終わり」ではなく自分参加型で、書き込むページが全体の半分以上を占めています。行った展覧会の記録簿として、使い勝手は良さそう。携帯のしやすさを優先してか?少し小さめなので、小学生あたりが使うなら学習ノートサイズが使いやすいかも。展覧会のフライヤーを貼ってもはみ出さないサイズだと、なお良いです。チケット、フライヤー、美術館の記念スタンプなど、物的記録と自分が感じた内容を一冊にまとめておけば、後で見返しやすいし思い出に残りますよね^^
せっかくなのでニトロも使ってみたいけど、自分の手帳やブログに記録することが多いので、実際に鑑賞手帳を使う機会はないかもしれません。でも、今後参考になりそうな読み物コンテンツも充実していて、とても熱意を感じる手帳です。
「こんなのあればいいな」って思いつきから、実際に皆の手に届く形にするまでには、きっと様々な紆余曲折があったはず。全国に多くの美術館がある中でも、青森県立美術館は先進的な取り組みをしているのではないかな、と感じました。よく知らない世界なので、あくまでもニトロの想像に過ぎませんが、アレコホールの椅子にしろ、鑑賞手帳にしろ、本州最北の美術館の取り組みには、感心する点が多かったです。青森にあって、これだけ美術教育に熱心な美術館には、きっと情熱を持った職員さんがいるに違いありません。ミナペルホネンを制服にするくらいですから、そもそも普通のものさしで測れる美術館ではないか^^

続いては、美術館から徒歩5分弱の場所に位置する三内丸山遺跡へと向かいました。
ニトロだけならスルーしていたと思いますが、神社好き、古墳好き、埴輪好きの妹1が「青森県立美術館いいなー!!ってか、三内丸山遺跡に行きたいのよー!!」と言っていたので興味が湧いて、近くなのでついでに寄ってみました。続きます。

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