2019/01/31

絵本とアニメから生まれたキャラクター『チェブラーシカ展』-1の続きです。
まずは地下二階の展示スペースへ階段で下りていきます。
地下二階入口にも、チェブと一緒に撮影できるパネルが設置されていました。
照れた表情でゲーナに電話をかけるチェブ、かわ~。
パネル向かい側には、様々な国・年代のチェブ&ゲーナの人形、マトリョーシカ、陶製人形が
飾ってありました。
見慣れている形のチェブラーシカだけでなく、ちょっと笑ってしまうような
毛むくじゃらの初期型チェブもあったり。
どれも味があって可愛らしかったです。
第一展示室は、チェブラーシカの原作『ワニのゲーナとおともだち』を描いた
5人の作家さんの原画が飾ってありました。
大胆にデフォルメされていたり、逆に点描で細かーく描かれていたりと
同じ物語について描いているにも関わらず、視点や表現方法に各自の特徴が出ていて
見比べるのが面白かったです。
原作を忠実に再現した挿絵では、正体不明の生き物であるチェブラーシカは
控えめに描かれており可愛くもありません。
原作ではゲーナが主役ですから、脇役チェブの扱いが雑なのは仕方ないにしても
このチェブじゃ今の人気はなかっただろうな^^;
5人の挿絵画家のうち最後に紹介されていたのが、現在のチェブの方向性を決定づけた
タチヤーナ・ウスヴァイスカヤ。
絵本で見慣れていることもあって、やはり一番馴染みのある作家さんです。
この作品に限り、ストーリー順に並んだ原画とともに物語文も展示してあるので
絵を観ながらにして本を丸ごと一冊読むことができる仕組みです。
原画だけでも迫ってくるものがあるのですが、ストーリーやセリフが入ることで
より感情移入してしまって・・^^;
チェブが電話ボックスにいる場面、ゲーナに電話をかけてコーヒーを飲もうと誘う場面
ゲーナとチェブが電話ボックスのふちに腰かけて、一緒にコーヒーを飲んでいる場面・・
どれもこれも愛しすぎました。
話の細かい部分は忘れているところも多くて「こんなキャラクターいたっけ?」と
思い出しながら読み進めていきました。
原画草案は、チェブの生みの親と言われているレオニード・シュワルツマン。
タチヤーナ・ウスヴァイスカヤへの指示ラフ画も展示されていました。
シュワルツマン独特の震えた線で描かれたチェブラーシカやゲーナからは
彼の中にあるキャラクター像の明確さが感じられました。
地下一階の第二展示室は、新作アニメで使ったパペットや絵本原画デジタルデータが
展示されていました。
ニトロは新作は見ていませんし、デジタルデータの印刷物にはピンとこなかったので
さらっと流し見したのみ。
一階テレビで流れていた新チェブアニメのダイジェスト版も観ましたが
やはりソ連時代のオリジナルの雰囲気には勝てない気がしました。
技術や熱意はあっても、その時代、その国特有の空気感までは生み出せません。
グッズ売り場には様々なチェブグッズがありましたが、展覧会限定品はポストカードくらい。
『三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー提供作品 チェブラーシカ』と銘打たれたポスターが
気になりつつ、迷った末に購入は見送りました。
結局、原画ポストカードを二枚買ったのみ。
絵本やDVDも販売していましたが、特筆すべきはシュワルツマンのイラスト集。
ネットでも売切れが多いみたいですし、ニトロもまさかここで売っているとは
思いませんでした。
『シュワルツマンのイラスト集』なので、掲載作品はチェブラーシカに限りませんが
ファンなら買って損はありません。もちろんニトロも持っています。
2016年8月現在、出版元のプチグラパブリッシングHPでも販売しているので
気になる方は要チェックです。
展示規模は大きくありませんが、きっちりとツボを押さえた内容で
チェブラーシカ好きなら十分満足できる展覧会でした。
ニトロの話を聞いた妹1が「私も行きたかった~、一緒に行こうよ~」と言うので
もしかしたら来週また行くかもしれません。
その時にまだポスターが残ってたら、買おうかな。