ニトロのるつぼ

「低いハードルをぺたぺたと」「継続は力なり」

ob個展『あわいにゆれる光たち』@Kaikai Kiki Gallery

time 2017/02/26

ob個展『あわいにゆれる光たち』@Kaikai Kiki Gallery

二泊三日の東京旅行も、あっという間に最終日を迎えました。
ナニワ金融道原画展@pixiv Zingaro
『ART in PARK HOTEL TOKYO 2017』@パークホテル東京
世界遺産 ラスコー展〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜@国立科学博物館
『パティスリーエーグルドゥース』の絶品フレジエとノワゼットグリエ
小山登美夫ギャラリーコレクション展2@渋谷ヒカリエ
初日、二日目で予定を順調に消化したので、三日目はob展を残すのみ。
乗り換えを考慮して地下鉄銀座駅まで歩いていると、京橋でLIXILギャラリーを発見。入場無料だったので立ち寄って、和紙の展示、金属工芸、陶芸作品を鑑賞しました。



和紙の展示が特に面白くて、紙製の大きな壺や着物など「それを紙で作っちゃうの?」と思いながら観てました。使える素材が限られていた時代において、紙は一人何役もこなす重要アイテムだったのですね。初日の資生堂ギャラリーもそうですが、東京では意図せずとも様々な展示と出会えるのが羨ましい。

銀座駅から地下鉄に乗車して広尾駅で下車したら、Kaikai Kiki Galleryまでは10分ほど歩きます。Kaikai Kiki Galleryに来るのは、昨年12月の大谷工作室の個展以来です。
大谷工作室個展@Kaikai Kiki Gallery-1
大谷工作室個展@Kaikai Kiki Gallery-2
地下なのに天井が高いスペースがあったり、そうかと思えば畳敷きのスペースがあったりと、懐が広いというか、なんとも居心地が良いギャラリーでした。

階段を降りてギャラリーにお邪魔すると、美人な受付社員さん(確実に年下)がお出迎え。キャリーケースと上着を預かってくれたので、身軽に鑑賞できました。
ギャラリー入ってすぐの左手スペースには、廃材で作られた大きな小屋が出現していました。小屋の中では、obさんがライブペインティング中。真っ白い服に身を包んだobさんが、ぺこりとお辞儀しながら「こんにちは」と挨拶してくださいました。かわいい・・。

展示作品は全部で20点、大きな作品から小さめな作品まで、どれもため息が出るほど素敵でした。

『泡沫』水色の髪、黄色い服の少女。杖を持って歩いているのは、一体どこなのだろう。

『隙間を巡る風』

『狭間の舟』『いつか帰るところ』


ニトロは、この絵が観たくて来ました。思っていたより大きな絵で、実物はネットで観るよりも何倍も素敵でした。obさん曰く「この絵の風景は、青森県の十和田湖で実際に見た景色」とのこと。眩い光が湖面に降り注ぐ様子が、怖いくらい美しかったそうです。この世界観の深みと、ごく簡単な線で描かれた船上の少女の対比が素晴らしい。当然ながら売約済でした・・。

実写映像にかぶせて、obさんの描いた少女キャラのアニメーションが動く作品があったのですが、音楽と映像と少女の動きが心地よく調和していて、短い作品が何度もループするのを、しばし見入ってました。その映像の中には『狭間の舟』で描かれたのとそっくりな景色も写っていて「もしかしたら、十和田湖かな?」と思いましたが、真相は分かりません。

『黙祷』『遠くの声』

『黙祷』の空の色。上部がピンクがかっていて、それが水面に反映して滲んだ色合いが、何とも言えず美しい。よくこんな色出せるなぁ。鋭い観察眼だけでなく、表現したいものを自分の手で出力できる技術とセンス。目と脳と手が直結していなければ、こんな絵は描けません。


『過去の傷』何とも形容しがたい髪色の少女。色使いの重層感やニュアンスは、何となく奈良美智さんの絵を思い起こさせます。

天井いっぱいに建てられた小屋のバックショット。obさんが描いている様子を写真に撮るのは何となく憚られたので、後ろ姿を撮りました^^;小屋内部の絵は、obさんtwitterでも見れます。

続けて畳敷きスペースの作品です。こちらには比較的小さな作品が展示してありました。



『小さな約束』ちょっと具体的な少女像です。

『きみと仲よくなりたかった』『逢瀬』



『限りある日々の彼方』

『広い空をみて自らの小ささを知る』『風の音がきこえる』



『再会の日』『静寂の中では大切なものが鮮明に見えてくる』

『迷子』

『大昔の傷跡』『同じ景色をみて同じように思ったのかな』

どの作品にも、儚げな少女が描かれています。主題が似通った絵はゴマンとありますが、obさんとその他大勢の違いは何処にあるのでしょうか。
絵を描くという行為は、自分のエゴを表出させる手段でもありますが、ニトロが惹かれるのは、どことなく一歩引いた目線で世界を眺めている作品なのかな、と。アーティストのあり方に正解はありませんから、単にニトロの好みの問題ですが、あまり作家自身の自意識を作品から感じてしまうと、見ているうちに疲れてしまいます。
obさんの作品は、風景の中に可愛らしい女の子を描いているだけと言えばそうなのですが、とても奥行があって、鑑賞者側に想像の余地を残した絵なのです。
人の目を止める作品を作るだけでも難しいのに、そのうえ買って貰うとなるとハードルは何倍も高くなります。20代半ばにして、アートシーンにおいて一定以上の価値を生み出し続けているobさんは、末恐ろしい存在です。

一番欲しかった作品が売約済みだったので(高額だったので、買うにしても分割払い必須でしたけど)、obさんの作品集だけ購入しました。もともと作品集は欲しかったので、買えて良かったです^^

受付で作品集購入のやり取りをしていると、ライブペインティングをしていたobさんが、するするーと出てきて「サインと似顔絵を描いても良いですか?」と言ってくれました。こちらからお願いするべきなのに、作家さん自ら申し出てくださるとは。嬉しいけど恐縮してしまいました。
しっかりニトロの顔を見ながら、obさんテイストで似顔絵と名前入りサインを描いて下さいました。自分より年の若いプロの絵描きさんに、実物とは似ても似つかないほど可愛らしい似顔絵イラストを描いてもらって、恐縮しきり。ニトロの人生において、似顔絵を描いてもらったのは初めての経験です。それがobさんだなんて、めちゃくちゃ嬉しかったけど、同じくらい恥ずかしかったです。
こんな可愛いの、ニトロじゃない・・!!なので、写真はなしです^^;

途中からライブペインティングに男性が一人加わって、obさんと二人で描いてました。一時間半ほどの滞在時間でしたが、作家さん本人から作品にまつわる話を直接聞けるのは、やはり楽しいものです。本当に「逃さず行って良かった」と思える展覧会でした。obさんの今後の活躍にも期待しています。

広尾駅からは、まっすぐ新宿に戻ります。NEWoMan内の食品売り場で美味しそうなお菓子を発見。

沢村の『チョコがけパルミエ』。サクサクパイをたっぷりチョコでコーティングした贅沢なお菓子で、チョココーヒーとホワイトチョコ(各税抜630円)の二種類ありました。チョココーヒーにはピスタチオ、ホワイトチョコにはフランボワーズのトッピングつき。値段が手頃なのでお土産にもぴったりです。

パイはサクサクで、チョコレートも口当たりが良くて美味しかったです。特に妹1が「美味しい~」と喜んでいました。今後の東京土産の定番にしたいところですが、夏場はチョコが溶けるから扱い辛いでしょうし、おそらくチョコがけタイプは季節限定だろうなぁ。チョココーティングなしのパルミエパイが600円くらいだったから、余計にチョコパルミエのコスパが光ります。次もあったら絶対買おうっと。

そんなこんなで時間を持て余しつつ、出発二時間前くらいからは、ずっと新宿バスタの待合室で座って過ごしてました^^;夜ご飯は、高島屋地下で買った『メルヘン』のサンドイッチ。一度食べてみたかったので、たまたま発見できてラッキーでした。

写真左からタマゴ&ツナアボガドサンド(税抜340円)・フルーツサンド(税抜360円)・バナナショコラサンド(税抜280円。奉仕価格となっていたので、普段より安かったのかも)。夜ご飯だけでは食べきれなかったので、翌朝ご飯にもなりました。どれも期待に違わず美味しかったです。次は、自分用だけじゃなくお土産用に買って帰りたいくらいでした。

最後まで食い意地を発揮したニトロですが、とにかく三日間あれば大体行きたい場所には行けますね。
いつも東京は一泊二日、もしくは日帰りパターンもありますから、それに比べると二泊三日は時間の余裕があって、とても贅沢感がありました。ニトロの旅行で発生しがちな臨時休業の災難にも遭いませんでしたし。
次回は、青森に行く際の中継地として東京に寄る可能性が高いですが、行きたい場所はまだまだあるので(特にパティスリー関係)、その時はじっくりと計画を練りたいと思います。
長くなりましたが、2017年2月の東京旅行エントリは、今回でお終いです。
読んでくださった方、ありがとうございました。

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