ニトロのるつぼ

「低いハードルをぺたぺたと」「継続は力なり」

いくえみ綾『太陽が見ている(かもしれないから)』5巻+続き 感想

time 2016/09/27

いくえみ綾『太陽が見ている(かもしれないから)』5巻+続き 感想

『太陽が見ている(かもしれないから)』5巻が発売されました。

4巻が今年の3月発売だったので、ちょうど半年ぶりです。
5巻収録分の話は全てリアルタイムで読んでいるので、単行本はサラッと読み返したのみ。今月発売のCookie11月特大号で、5巻の続きも読みました。
5巻収録話についての感想エントリ
『太陽が見ている(かもしれないから)』4巻+続き 感想
『太陽が見ている(かもしれないから)』Cookie7月特大号感想
『太陽が見ている(かもしれないから)』Cookie9月特大号感想
いつものごとくネタバレあります。
4巻までは高校生だった登場人物ですが、5巻では岬は社会人、楡、日帆、飯島弟は
大学生になりました。岬と飯島弟、楡と日帆の二組のカップルは5巻でも健在です。
詳しい内容は過去エントリに書いたので省略して、最新話の感想を。

最大のトピックは、岬と飯島弟の別れですかね。やはり。
高校時代に楡と暮らしたシェアハウスは、岬にとって誰にも邪魔されたくない不可侵な場所、聖域です。それは楡についても同様で、誰も代わりになることができない唯一無二の存在だと自覚した岬は、飯島弟に別れを告げました。
うーん、飯島弟いい奴なのに不憫な扱いでかわいそう^^;
前回、初めて楡の一人暮らしの部屋を訪問した日帆は、そのまま楡宅にお泊りしたのかな?と思える描写がありました。これまでは不自然なほど楡と日帆のラブシーンがなかったので、ニトロはキスさえしていないのではと疑っていましたが・・。
お泊りといっても一緒のベッドに寝ているわけではなかったし、まだどうなのかなぁと疑問が残っています。
日帆は、なぜか飯島兄とラインやり取りを続けているし。今後どんな展開を見せるのか気になります。

岬と連絡が取れないと心配する日帆に、いずれ分かるだろうからと岬と飯島弟が別れたことを告げる楡。仲が良さそうだったのになぜ?と混乱する日帆と、それをなだめる楡の場面で話は終わりました。
5巻の最初、社会人編での岬は、飯島弟との穏やかで平和な暮らしをしながらも、どこかで「考えるな」と自分の気持ちに蓋をしていました。
しかし、シェアハウスと楡への気持ちが抑えきれなくなったところで、ようやく正直になって飯島弟との別れを選んだのですね。居心地はいいけど、好きだけど、本当に欲しいのは楡だけなんだと。
飯島弟と別れても楡が手に入るわけではありませんが、そのまま飯島弟と付き合い続ける選択肢は、岬にはなかった。岬は、楡が日帆を選んだ時からも、ずっとずっと、心の奥底では「いつか楡は自分のところに帰ってきてくれる」と期待しているフシが見えなくもない。当人は無意識かもしれませんが。しかも、岬にそう思わせる原因は楡にもあるわけです。
日帆には内緒にしていた一人暮らしを、岬にだけ話したり・・そんなことされたら、普通の女子なら勘違いしてしまいます。彼が本音を話してくれるのは自分だけ。彼を理解できるのは自分しかいない。楡にとっては何てことない会話でも、岬は自分だけ特別扱いされたようでまんざらでもないでしょう。
そもそも楡が日帆を女性として好いているのなら、誰よりも先に一人暮らしの部屋に呼ぶでしょう?普通に考えて。その事実を日帆に隠して、話の流れからとはいえ岬だけに打ち明けるって、彼女である日帆の立場ないですよね。
楡は確かにカッコいいし優しいけど、掴みどころがなさすぎて付き合う相手としては難しい。5巻まで読んでも、一向に楡の気持ちが分かりません。

最新話で岬と飯島弟が別れたので、次回は楡と日帆カップルがどうなるか。
日帆も、女性として楡に選ばれている自信はないだろうけど、自分からは絶対に別れそうにないし。かと言って楡も自ら言いそうにはない。
とりあえず、二ヶ月後の雑誌発売まで待つとします。



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