ニトロのるつぼ

「低いハードルをぺたぺたと」「継続は力なり」

磯江毅展-広島への遺言-@広島県立美術館

time 2015/04/15

広島県立美術館で開催中の「磯江毅展-広島への遺言-」を観てきました。
磯江さんの展覧会に行くのは、2011年10月から12月に奈良県立美術館で開かれた特別展以来です。
作品内容は奈良の特別展と重なるものがほとんどでしたが、久しぶりに観る磯江さんの作品からは、やはり独特のオーラが放たれていました。写真と見まごうほどの筆力で、しかし、写真以上の存在感、緻密さ、質感。木は木だし、ガラスはガラスだし、陶器は陶器だし、リンゴはリンゴだし。
三次元を二次元に描ききることにおいて、圧倒的な技術力と稀有な表現力を自由自在に操っている印象です。間近で目を凝らしても、どうやって描いているのか想像もつきません。どの絵も隙がなくて、画面の端々にまで作者の意識が行き渡っています。一緒に行った従妹Sちゃん曰く「磯江さんの絵は、観ていてすごく安心する」らしいです。言わんとすることは分かります。
基本的に、そこに『在る』もの(具体的な対象)がモチーフなので、これはどういう意味なんだ?と、自問自答することなく絵に没入できるのです。

代表作が揃っていて見どころ満載の展覧会の中でも、特にアンニュイな雰囲気漂う自画像がツボでした。
若くして海外へ飛び出した反骨心が如実に表れていて、鑑賞者であるこちら側へ「お前はどうなんだ?」と問いかけられている気持ちになりました。

2015.5.10追記
後日、地元のラジオ放送で本展覧会について紹介されていました。じっくり聞いていたわけではないのでうろ覚えですが、磯江毅は同時代のスペインのリアリズム画家と比較しても、ずば抜けてうまかったと仰っていました。生涯作品点数は少なく寡作な画家でしたが、そのほとんど、代表作も含めてこれだけの作品が揃う機会は貴重だとも。
質・量ともに内容の濃い充実した展覧会なので、まだ未見の方は是非とも足を運んでほしいです。会期も残り少なくなってきましたが、まだ2週間はありますし。今後、広島でこれだけ大規模な回顧展が開かれることもなかなかないかもしれませんしね^^

奈良の展覧会では、作品集「写実考」を買いました。画集ってボリュームあって重いので「わざわざ旅先で買わずに、ネットで注文すれば良かった・・」と後悔したのも、今となっては思い出です。今回の展覧会図録の表紙は「深い眠り」ですね。実物はサイズも大きくて静謐ながら、迫力がありました。

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