2021/11/14
Cookie3月特大号で、いくえみ綾『太陽が見ている(かもしれないから)』の最新話を読みました。
↓前回までの関連エントリです↓
いくえみ綾『太陽が見ている(かもしれないから)』4巻+続き 感想
いくえみ綾『太陽が見ている(かもしれないから)』Cookie7月特大号感想
いくえみ綾『太陽が見ている(かもしれないから)』Cookie9月特大号感想
いくえみ綾『太陽が見ている(かもしれないから)』5巻+続き 感想
いくえみ綾『太陽が見ている(かもしれないから)』Cookie1月特大号感想
最新話、まず驚いたのがページ数の少なさ。隔月連載になってからは50~60ページがデフォルトでしたが、今回は24ページ。多数の連載を抱える超売れっ子作家さんですから、仕方ないのかもしれません。でも、正直ちょっと物足りなかった^^;
内容は、大学生編(岬は社会人)から少し時間を巻き戻して、高校時代の日帆の話です。日帆にとって大きな出来事が起きてはいますが、何となく箸休め的な回。
前回、膠着状態だった岬と日帆の関係性がいよいよ動き始めたので、さて今回はどうなるかとヤキモキしながら続きを待ってた身としては、肩透かしを食らった感じです。次号に期待ですね。
岬、日帆、楡の三角関係は、一体どのような終わりを迎えるのか。
登場人物の心理描写に焦点を当てながら、余白を持たせたエピソードを積み重ねているので、読み手の解釈によって受け止め方も様々でしょうけど、最後はいくえみさんならではの鮮やかさで唸らせてほしいな^^
今号は、池谷理香子さんの『ハコイリのムスメ』の展開が良かったです。
新キャラ綾乃のヤバいお兄ちゃんを、返り討ちにする珠ちゃん。まさかそう来るとは!の意外な一面を見せました。珠ちゃんに救われた綾乃の再登場はあるのでしょうか。医学部在籍の派手キャラで一見勝ち組にしか見えない綾乃、今後の立ち位置が気になります。しかし、綾乃兄には嫌悪感しかありませんね。自分より弱い存在にしか強く出れない卑怯者。
護身術を習っていた珠ちゃんによって綾乃兄は確保されて、一件落着・・に見えましたが、自分が住む世界とは異なるダークサイドを覗いた珠ちゃんは、情緒不安定になってしまいます。そんな珠ちゃんを心配する紀之さん。イケメンなのに、優しさの塊過ぎる。おにぎり握っちゃってますからね。
紀之さんにそこまでさせてしまう珠ちゃんにしても、紀之さんの優しさに感動して泣きっぱなし。珠ちゃんは、外見もですが何よりも中身が素直で可愛らしい。
偽りの恋人設定の同居人と一緒に暮らすうちに、いつしか恋愛感情が生まれる物語は、ありふれた設定ですが、珠ちゃんは嫌みがなくて応援したくなる主人公ですし、相手の紀之さんもぶっきらぼうながらも優しさ溢れるイケメンです。こんな男性と同居して、惚れるなというのが無理な話。
「珠ちゃんは弟同様にしか思えない」と一線を引いていた紀之さんでしたが、やっと自分の気持ちを認めて「女として見ている」と直球勝負きました!それに応えて、珠ちゃんも「想像では100回以上 紀之さんとキスしてる」と返します。可愛すぎるよ珠ちゃん。
最後は、お互いの気持ちを確かめ合ってキスする場面で終わりましたが、これまた次号が楽しみな漫画です。ラブラブな紀之さんと珠ちゃんを期待。