ニトロのるつぼ

「低いハードルをぺたぺたと」「継続は力なり」

くらもちふさこ・いくえみ綾 二人展『 “あたしの好きな人”へ』@池袋PARCO

time 2018/02/20

くらもちふさこ・いくえみ綾 二人展『 “あたしの好きな人”へ』@池袋PARCO

syrup16gの十六夜ツアーは、八夜の岡山、九夜の大阪、十夜の名古屋を経て、早くも十一夜@恵比寿リキッドルームを迎えました。
今回の東京旅メンバーは、ニトロ、妹1と甥っ子二人、妹2(甥っ子お世話係)の5人。一日目はsyrup16gライブ、二日目は超!久しぶりのディズニーランドへ行く予定です。
広島から東京までは新幹線で約四時間ほどかかりますが、一人で東京に行く時はほぼ夜行バスなので、やっぱり新幹線は早いし楽ですね。東京駅に到着したのは12時30分過ぎ。まずは腹ごしらえです。
東京に来るのが2014年のsyrup16g再発以来だった妹1は「古奈屋のカレーうどんが食べたい」とリクエスト。
ニトロは何回も食べてるし、妹2とも12月に行ったばかり。なので、お昼ご飯は別々に食べました。ニトロと妹2は、韓国料理の妻家坊でランチ。チヂミが美味しかったです。これだけ食べればライブ終わりまで大丈夫ってくらい、たらふく食べました。

ご飯後は、それぞれが別行動。
ニトロは池袋パルコのくらもちふさこといくえみ綾の二人展、妹1は近隣の神社巡り、妹2と甥っ子二人は舞浜のホテルにチェックインしてから、夜のディズニーランドへ行くらしい。妹2と甥っ子を京葉線の乗り場まで見送って、ニトロは山手線にて池袋へと向かいます。
別れ際、甥っ子から「ニトちゃん、ライブ行ってらっしゃい」と一言。幼稚園児にして「ライブ」って言葉が、しっかり頭に入っていますよ・・。

さて、くらもちさんといくえみさんの二人展ですが、最初は「PARCOで開催」としか認識してなかったので、直前まで「渋谷PARCO」だと勘違いしてました。よくよく調べたら「池袋PARCO」だったので、危うかったです^^;ほら、広島にはPARCO一つしかないから・・。そんな、何個もPARCOがあるなんて、想像すらしてないから・・。
勘違いしたまま渋谷に行ってたら、時間足りなくなるところでした。

素敵男子だらけのポスター。
くらもちふさこといくえみ綾の二人展なんて、ニトロ得でしかありませんよ。

以下、公式HPから抜粋です。

絶えず革新的な作品で読者を魅了し、2017年に『花に染む』で第21回手塚治虫マンガ大賞を受賞したことが記憶に新しい、漫画家「くらもちふさこ」。そして、くらもちに憧れ漫画家を志し、話題のテレビドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系列・4月~放送)の原作をはじめ数々のヒット作を世に送り出し続けている「いくえみ綾」。
業界内外に多くのファンを持ち、常に少女漫画の第一線を走り続ける2人ですが、原画展は長いキャリアの中で今回が初。本原画展は、互いに深い尊敬の念を抱いてきた両氏ならではの「二人展」です。

超初期の作品から、ごく最近までのカラーイラスト、モノクロ生原稿が一堂に会する機会など、今後もあるかどうか。
始めに断っておくと、ニトロは両氏の作品全てを読破しているわけではありません。映画化までされた『天然コケッコー』は未読ですし、いくえみさんの初期作品もほとんど読んでいません。
それでも、知っている作品が多く展示されていたので、すごく楽しめました。

『I LOVE HER』の新ちゃんの民生感、当時ときめきながら読んでいたのを思い出して懐かしくなりました。『潔く柔く』は、連載初期から最終話まで、抜粋されたモノクロ原稿が所狭しと飾られていました。『プリンシパル』や『太陽が見ている(かもしれないから)』『G線上のあなたと私』、ドラマ化された『あなたのことはそれほど』など、いくえみさんの多作さとバリエーションの豊富さには脱帽です。時代によって絵柄の変化はありつつも、男性キャラの魅力は不変だし。
最近の原稿が、ほぼ雑誌と原寸大の大きさだったのは発見でした。昔の原稿は、従来通り雑誌サイズより少し大きめに描かれているので、近年の原稿が余計小さく感じました。また、写植も昔の原稿には直貼りしてるけど、最近はパソコンで入力するのでしょうか、原稿の吹き出し部分が空白なのが多かったです。

くらもちさん作品では、なんといっても『花に染む』の原稿が良かった。良すぎました。
もちろん、ニトロの初くらもち体験となった『おしゃべり階段』や『いつもポケットにショパン』、『東京のカサノバ』あたりも「うわー、これこれ!」と感激しながら拝見しましたよ。
その中でも、やっぱりニトロの視線は『花に染む』の陽大に集中してしまいました。キャラの隙のなさ、造形の美しさが際立って素敵でした。しかも、展示原稿の内容が豪華過ぎで!
最終回での雛、 楼良、花乃の三人立ちから、花乃と陽大の抱擁、その横には陽大と楼良の車内キス、向かい合わせの壁には、陽大と花乃がベッドで優しく抱き合う場面など・・。結末は知っているのだけど、それでもモタモタしちゃう場面の生原稿が、これでもかとばかりに。なんか、あまりにも贅沢過ぎて、こんなの見せてもらって良いのですか?と、信じられない気持ちにすらなりました。展示原稿の選定において、作家さんの意見がどれくらい反映されているのかは分かりませんが、花に染むコーナーの展示は、すべての原稿から「この場面を取り上げた理由」が強く感じられて、素晴らしく良かったです。

展示の最後には、互いのキャラを描く映像が流れていて、くらもちさんは『潔く柔く』のキヨを、いくえみさんは『花に染む』の陽大を描かれていました。シャーペンでの下書きから、ペン入れ、色付けまでの工程を、手元アップでじっくり観れる至福映像。特に、いくえみさん作の陽大が・・!当然ながら、めちゃくちゃ格好良かったです。アンニュイな雰囲気で現代男子感の増した陽大、必見でした。
くらもちさん作のキヨは、人懐っこい大型犬っぽくて可愛かったし^^でも、なんでキヨを描いたのかな?『潔く柔く』では断然梶間推し!とインタビューで語っていたので、人選が意外でした。くらもちさんお得意の、何考えてるか分からない系クール男子を描いてほしかったなぁー。くらもちさんが描く梶間、絶対かっこよいに決まってます。だからこそ、あえてのキヨなのか・・。

出口前には、くらもち男子といくえみ男子が壁面に描かれているコーナーが。ここは写真撮影OKでした。

『花に染む』の陽大。

『東京のカサノバ』の暁くん。

現実にいたら絶対に好きになる、少女漫画のヒーローとして完璧な『おしゃべり階段』の中山手線。真っすぐで優しくて、もちろんカッコよくて。大好きなキャラです。加奈へ告白する場面とか、もう大好きすぎます。あんな青春あったかな・・?

『プリンシパル』の弦と和央くん。

『潔く柔く』の梶間。いくえみ男子は横顔もかっこよい。

展覧会出口には、お二人の著作と展覧会限定グッズの売り場がありました。
展覧会グッズは、図録、ポストカード、マグカップ、クリアファイル、マスキングテープ、マグネット付きの飴入り缶などがありました。図録だけは買おうか迷ったのですが、価格の割に造本がちゃちかったので買わず。なんというか、雑誌っぽいペラさだったのですよね・・。価格は高くなっても良いから、もっと大切に持っておきたくなるような、宝物感ある図録を作って欲しかったです。漫画のグッズ類は使う場面がないので、どれだけ原画が素敵でも買わない派です。

会場はそこまで広くありませんが、長期間にわたって第一線で活躍し続けるお二人の足跡が、ギュギュっと!と詰め込まれていて、本当に眼福としか言いようがない空間でした。たまたまsyrup16gのライブと被っていたのはラッキーでしたが、たとえライブがなかったとしても、この展覧会だけのために東京に来ていたと思います。
東京だけで終わってしまうのが勿体ないくらい!羽海野チカ展や銀魂展みたいに、全国を巡回したら良いのに。
羽海野チカの世界展~ハミチツとライオンと~@そごう広島店
大銀魂展@JR博多シティ9FJR九州ホール
この二人展なら、どこでも人集まると思います。近場に来たら、ニトロもまた行きたいです。

展覧会場を出て時間を確認すると、もうすぐ17時ではないですか!
15時前後に入場したので、あっという間に二時間が経過していました。時間を気にせずのんびり観ていたけど、妹1からも「恵比寿着いたよ」ラインが届いてるし!やばい!
少し急ぎ足で池袋駅まで戻り、山手線に乗って恵比寿駅へと向かいます。
syrup16g COPY発売16周年記念ツアー『十六夜 <IZAYOI>』@恵比寿リキッドルーム 2018.2.202018年2月21日に続きます。

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