ニトロのるつぼ

「低いハードルをぺたぺたと」「継続は力なり」

syrup16g COPY発売16周年記念ツアー『十六夜 <IZAYOI>』@青森クォーター 2018.3.4

time 2018/03/04

syrup16g COPY発売16周年記念ツアー『十六夜 <IZAYOI>』@青森クォーター 2018.3.4

2017年10月から始まった、syrup16gの十六夜ツアー。
16公演もあったのに、残すところ僅か3公演となりました。
埼玉が終わってから、ラスト新木場まで我慢するか、いやいや、せっかくなので水戸にも行こうか・・と悩んでいたのですが、水戸まで遠征する気力があるのなら、ここはやはり、ダイキちゃん地元の青森公演に出向くべきでは?と思い始めたが最後。結局、水戸ではなく青森まで行ってきました。
どちらに行こうか迷ってた時に青森クォーターの場所を調べたら、予想外に青森駅から近かったので「これなら行ける!」と即決。

いつものごとく「行く」と決めたのがライブ一週間前。急いで交通機関と宿泊施設の予約をして、チケットはまだ販売中だったのでネットで購入しました。
Twitterでも「チケット譲ります」ツイートをチラホラ見かけて、しかも、そちらの方が番号も良かったのですが、どうしても、良番だと前へ前へ行ってしまうので^^;今回は、埼玉の反省もかねて後ろで見るつもりだったので、普通にチケット取りました。
青森に行くのは2017年のGW以来で、その時は「次に青森に来るのは、当分先だろうなー」と思っていたのに、まさか一年足らずで再訪するとは。なんだかんだで、今回で青森旅行も五回目なのですよね。鹿児島もそうだけど、気に入った土地には繰り返し訪れてしまうニトロです。
前回、自分の計画性のなさで行きそびれたアンジェリック、今回こそは行くぞ~!

日程は、3月3日土曜日夜に広島から東京まで夜行バス→4日の日曜日朝に東京駅着。東京から新青森までは新幹線。新青森から青森まではJRにて移動。青森駅近くのホテルに泊まるので、荷物を置いたらライブハウスの下見とグッズを購入。一旦ホテルに戻って、いざライブへ!の流れです。

3月1日、ダイキちゃんが「武道館から十年」と、久々にインスタを更新してくれました。その後の投稿も「syrup16gとして青森でライブできるのが嬉しいのだろなー。ご家族や友達も見に来るのかなー?」なんて考えては、ホッコリしてました。
どんなライブになるのか、とても楽しみ。

無事、夜行バスにて東京駅に到着。東京駅から新青森駅までは、はやぶさで移動です。初めて乗ったはやぶさ、綺麗な列車でテンション上がりました。事前に席指定ができたので、もちろん16番目の席にしましたよ。

新青森駅に到着。棟方志功作品がお出迎えしてくれるところが、さすが青森ですねぇ。

やたらと飾ってあった雪だるまねぶた?が可愛い。




青森駅まではJR奥羽本線で移動。3月の青森では普通なのかもしれませんが、雪深い。。

青森駅前のホテルを予約してたので、雨降り模様だったけど移動は楽でした。グッズを買いに行く時も、ホテルで傘を貸してもらえたし。まずは、ライブハウスの下見へ出発です。


当然ながら、広島とは全く景色が異なります。初めて青森旅行したのは12月だったけど、ここまで雪は積もってなかったような。。道も、除雪してないところは滑って歩きにくかったです。

ライブハウスが見えてきました。



ライブハウスの下見を済ませてから、近くのアスパムで遅めの昼ご飯。ほたてフライカレー、美味しかったです。

本当は、去年も行ったおさないでほたて丼を食べたかったのですが、16時から営業だったので開いておらず。

でも、グッズ買ってからホテルに戻る時には開店してたので、待ってでも行けばよかったな。次の日(月曜日)は定休日だったので、ライブ当日しか行くチャンスなかったのですよね。仕方ないけど、ちょっと残念でした。

ライブハウスでのグッズ待ち待機中には、冴えないコードや前頭葉のリハーサル音が聞こえてきました。会場限定の十四夜Tシャツが無事に買えたので、一旦ホテルに戻ります。

チケット番号はほぼ最後尾なので、開場時間ギリギリまでホテルで待機。17時40分頃に到着して、ドリンク代500円を払って中に入ると、フロアはかなり狭く感じました。埼玉もキャパは同程度でしたが、青森では後方で全体が見渡せたからか、すごくコンパクトな会場に思えました。

さすがに、開演15分前にライブ会場に入ったので、あっという間に開演時間となりました。十四夜も、開演二~三分前から、恒例のインストが流れ始めました。このインストを聴くのも、青森と新木場で終わりかと思うと名残惜しい。
ていうか、16公演もあったのに、青森が終わったら水戸と新木場しか残ってないとか、悲しすぎる。。できることなら、10月8日の二夜福岡、いや、いっそ10月5日の一夜東京まで戻って、観に行きたいくらいです。行ける場所には全部行きたかった!!
しかし、そんなことは不可能だし、だからこそ今が大事なわけです。行きたい場所や会いたい人がいるのなら、万難を排して向かうべき・・なのでしょう。たぶん!!

ほぼ定刻で照明が暗くなり、舞台にメンバーが登場しました。
ニトロの位置からは、五十嵐さんの上半身がギリギリ見えるくらいで、ダイキちゃんとマキリンはほぼ見えずでした。欲を言えば、やっぱりバランスよく三人が見える位置がベストですよね。落堕とか、マキリンがイントロでめちゃくちゃもったいぶってるのが、音だけ聴いてても伝わって来ましたが、姿を見ながら堪能したかったです。焦らしマキリン・・!!

セットリストは、大阪以来となるEverything is wonderfulが復活してたり、Anything for todayも演ってくれたのが嬉しかったです。
が!何よりも驚きだったのが、一度目のアンコールで、今ツアー初めて『光のような』を演奏したことでした。
いつもは、アンコールで登場してすぐに、ダイキちゃんの早いカウントから無効の日が始まるのですが、青森では、ややゆったりめのカウントだったので「ん?無効の日じゃないな?何をするのだろう?」と、思って。そうしたらば、五十嵐さんギターの優しい音色が。。そしてマキリンのベースが。。このイントロは、間違いない。光のようなだ。。

まさか、このタイミングで聞けるとは、予想も期待もしてなかったので、びっくりして、そして、あまりにもドラマチックな音に包まれたので、ニトロの目からは自然と涙が(T_T)
青森ならではの選曲なのか、もしやダイキちゃんリクエスト?十六夜に向けて、コッソリ仕上げてたのかな?とか、色々と頭を駆け巡りましたが、今日ここで演奏した理由が、ニトロに分かるはずもありません。
しかし、syrup16gとしては、初めてライブで演奏された『光のような』を、青森で、目の前で聞くことができたのです。後からセットリストを見て「青森でやったのか!行けば良かった・・」と悔やむのではなく、人づてに聞くのでもなく。

五十嵐さんが、歌い出しの「そこで 今も」をスルーしたのですが、ニトロは「あれ?ミスかな?」とは思いもせず、ただ頭に浮かんだのは「五十嵐さん、泣いてるのかな」でした。肉眼で表情が見えるほど近くはなかったので、あくまでも何となく、雰囲気でそう感じたに過ぎません。

思えば、青森ライブは、ここまでの本編も埼玉とはうってかわって、すごく静かに粛々と、セットリストに沿って進行していました。upside down後のダイキちゃんMCで、一応「凱旋公演です」的な話はあったのですが、五十嵐さんは「今日の主役はダイキちゃんだから」と、必要以上に引っ込んでいるように見えました。五十嵐さん地元のはっちゃけた埼玉公演を観た後だったので、余計に落差が際立ったのかもしれませんけど^^;
MCも最小限で、本編最後の『光なき窓』前に「青森、ありがとうございました」「できれば、また来たいです」と喋ったのみ。それだけ、青森でのライブを大事にして、気合入ってるのかなと思いながらも、どこか硬さを感じるライブでした。

でも、アンコールで『光のような』が鳴り始めた瞬間、ニトロは「あぁ、今日の五十嵐さんは、この曲を演るために青森に来たのかもしれない」と思えて仕方なかったです。そして、感極まって本来のタイミングで歌い出せなかったように見えて。あのイントロの入りを、単なるミスで片付けられるかなぁ。。相手は五十嵐さんなので「絶対にない」とは言い切れませんが、一度はマイクまで歌いにいったけど、声にならなかったから離れた・・ように見えました。

犬が吠える時代に作った『光』は、犬が吠えるが解散してお蔵入りして。生還でもやらなくて、でも、ようやくdelaidbackに収録されて、syrup16gの曲として生き返ったわけです。なんだかんだ、足かけ9年以上は経ってるのですよね、この曲が生まれてから。
ダイキちゃんの地元青森で、syrup16gとして初めて演奏する『光のような』。五十嵐さんの中に、言葉にならない感情が生まれたのかな?と考えても、不思議じゃない気はします。あくまでも「ニトロにはそう見えた」って話で、単なる思い込みに過ぎないかもしれませんが。
なんだか、演奏がどうこうの次元を超えて、とにかく今夜この場所で聞かせてくれてありがとう、としか言えない時間でした。

あと、元々『これで終わり』は大好きでリピートしまくってた曲なのですが、改めて「そういえば、ライブでこれで終わりを聞いたのって、八夜の岡山が初めてだな。それから毎回聴けてるから、聴けて当然みたいに思ってるけど、めちゃ有難いよな」と、遅まきながら再確認してからは、とにかくイントロから沁みて仕方ないです。
あのギターのイントロだけでも、永遠に聞いていられます。
しかも、ここにきて歌詞が、ものすごく刺さる。十六夜ツアーが残り僅かとなってしまって、とにかく寂しい寂しいと訴えかけてくる自分の心に、ものすごく刺さるのです。

冷たいのは 僕で
夕暮れは もっと寂しくて
月の真裏 置き去りさ

月の真裏に置き去りって、これ以上の孤独感を表す日本語も、そうそうないと思いませんか。
過度に捻くれた単語を使うわけでもなく、平易な言葉遣いで他人の脳みそを刺激するって、とてつもなく難しいのに、平然とやってのける五十嵐さん。しかも、これ以上ないほど美しく優しいメロディーにのせて。こんなの、最重要文化財(ハピネス)でしょう。

そしてそして、初めての青森クォーターは、ライブハウスとしても大好きな場所になりました。
ニトロは、場所確認のために15時過ぎに一度出向いたのですが、その時間はまだ雨が降り続いていました。二階がグッズ売り場だったのですが、なんとなくライブ会場から離れがたくて入口付近で待ってたら、スタッフさんが近づいてきて。
まだ時間になってないから移動しろーとか注意されるのかな?と身構えたら「グッズ待ちなら、まだ時間あるし雨に濡れるから、階段の屋根があるところで待っててくださいねー^^」って、あの青森独特のイントネーションで、わざわざ伝えに来てくれたのです。
や、優しい。心遣いが嬉しい。とりあえず昼ご飯もまだだし、ずっと待つつもりはなかったのでお礼だけ伝えて一旦離れたのですが、ライブが始まる前も、終わってからも、終始優しい雰囲気のスタッフさんに癒やされました。
音響も良くて、照明も美しくて「あー、満たされるとはこのことか」と、本州最北端の、青森の、小さな小さなライブハウスで、syrup16gライブを味わえる幸せを、これでもか!と感じました。

ダイキちゃんが「解散から10年経った」とインスタを更新してくれたのは先述しましたが、本当に、本人が思ってなかった以上に、ニトロも再結成なんて夢のまた夢、そのまた夢、想像すらしてないし願うことすら考えつきませんでした。ダイキちゃんは、今があるのは、メンバー、スタッフ、そして音楽を聞いてくれる皆さんのおかげだと書いてくれたけど、こちらこそ、あの悲しかった別れを経て、再生してくれたsyrup16gのメンバー、そしてスタッフさんに、ありがとうしかないです。

水戸と青森で迷ったけど、ダイキちゃん地元の青森に来て良かったです。
ニトロにとって、残すは新木場での十六夜、最終夜冥途のみとなりましたが、それが終わってしまったら、一体どんな感情に襲われるのでしょうか。今から、かなり不安です。
2016年の徘徊ツアーもsyrup16gとしては長かったけど、ニトロは岡山しか行ってないので「ツアー終わって寂しい」て気持ちは少なかったです。
でも、今回の十六夜ツアーは、中断期間があるとはいえ、2017年10月から2018年3月まで、何かしらsyrup16gとの繋がりがあったので、それがなくなるのかーと思うと、無性に泣けてくる気分です。
それでも、それが生きていくってこと。なのですよね。こんなに一年って早いものかと言いつつ、何とかしのぎながら生きていくのだと。五十嵐さんが言ってたから、ニトロも必要以上にクヨクヨせずに、syrup16gが冥途から帰還した際には笑顔で「おかえりー!」と言えるように、日々過ごしていきたいです。

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コメント

  • ニトロさんこんにちは。
    青森まで行かれたとは、ニトロさんの行動力に驚きました!すごいです!
    私は大阪ですけど東北はとても遠くに感じます。。
    でも後悔しないように、観れる時は観るべきですよね。
    シロップ愛がとても伝わり、旅の記事も楽しく拝見しました♪
    残るは明日のファイナルのみとなりましたね。
    明日は私も参加する予定です。
    めいっぱい楽しみましょうね**

    by アッコ €2018年3月19日 12:15 PM

    • アッコ様

      こんにちは!
      いつもコメントありがとうございますm(_ _)m
        
      青森、行ってきましたよ~。たしかに遠いのですが、行けなくはないかなーと^_^;アッコさんは関西在住なのですね!どこに行くにも便利な場所なので、羨ましい限りです。

      そうなのですよ、後悔先に立たずですから。。
      未だに前半の東京と名古屋は行けばよかった~!と無念がってます。後半入る前に一休みしますアナウンスがあったから、余計にそう思うのでしょうけど。前半は、なんせ広島!地元に来てくれるだけで十分だと、なんだか余裕ぶってました。いけませんね、全く。

      明日は、いよいよ十六夜ですね。五十嵐さん、水戸ライブも喉の調子がよくなかったと聞くので心配です。一週間は間隔あいてますが、なかなか、すぐに治るものでもないだろうし。
      でも、明日が終われば、とりあえず一旦解放されてお休みですから、最後の力を振り絞って、なんとか頑張ってほしいです(>_<) 様々な感情が巻き起こるライブになるのは必至ですが、syrupメンバーとまた会えますように・・と願いつつ、明るく行ってらっしゃいと見送りたいです。

      by nitoro €2018年3月19日 9:56 PM

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