ニトロのるつぼ

「低いハードルをぺたぺたと」「継続は力なり」

絶対行きたい!村上隆のスーパーフラット現代陶芸考@十和田市現代美術館

time 2017/01/02

絶対行きたい!村上隆のスーパーフラット現代陶芸考@十和田市現代美術館

2016年に横浜美術館で開催された『村上隆のスーパーフラット・コレクション』展。もちろんニトロも行きました。
質量ともに圧倒的な村上コレクション展でしたが、その中でも特に陶芸作品にスポットをあてた展覧会が、2017年3月から5月にかけて青森の十和田市現代美術館で開催されます。横浜でのコレクション展のスピンオフ版って感じでしょうか。
以下、bitechoより抜粋です。

村上隆のスーパーフラット現代陶芸考
会期:2017年3月11日~5月28日
会場:十和田市現代美術館
開館時間:9:00~17:00
休館日:月休 ※祝日のとき翌日。4月24日、5月1日は開館
入館料:企画展+常設展セット券 1000円(企画展のみの場合600円)高校生以下無料

2016年1月から4月にかけ、横浜美術館で自身のコレクションを一堂に紹介する「村上隆のスーパーフラット・コレクション-蕭白、魯山人からキーファーまで-」で大きな話題を集めた村上隆。村上は、陶芸をコレクションするだけでなく、東京・中野で現代陶芸のショップOz Zingaroを運営し、海外のアートシーンにも紹介を試みてきた。また「村上隆のスーパーフラット・コレクション」でも、約400点もの現代陶芸が出品されていたことは記憶に新しい。
本展では、村上コレクションのなかから、青木亮、安藤雅信、村田森、小嶋亜創らの現代陶芸作家の作品に加え、奈良美智、小出ナオキ、青島千穂、大谷工作室、ガブリエル・オロスコ、ローズマリー・トロッケル、クララ・クリスタローヴァらの現代美術作家による陶芸作品など、25作家(予定)、約300点を展示。
利休にはじまる茶の湯、柳宗悦を中心とした民藝運動、前衛陶芸からクラフトフェア、現代の生活陶芸まで、多様に展開する陶芸の世界から、日本の価値と美のありようを汲み上げる村上の頭の中の陶芸史を初公開する。

正月休みにコレクション展の図録を見返しているのですが、やはり村上隆氏のモノの考え方には説得力がありますし、縦横無尽なコレクション群にも一本筋が通っています。コレクションを振り返って改めて実感したのですが、普通の神経ではこんな買い方できません。明らかにおかしいですもん(※褒め言葉です)。
石油王か、ハリウッドセレブか、代々続く資産家か。桁外れのお金持ちは世界中に数いれど、村上氏のような買い方をしている人は誰一人いないのでは。村上さんより資産価値のあるコレクションは存在するでしょう。でも、物量と興味の幅広さにおいては、間違いなくトップランナーじゃないかな。

村上さんを知らない人は「村上隆の作品は億単位で売れるのだし、お金ならいくらでもあるじゃない」と思うかもしれませんが、村上さんはアーティストであると同時に株式会社の代表でもあり、多くの社員を抱えています。純粋なロンリーアーティストではありません。まず、部下を食わせていく必要があるのです。もちろん作品制作にも逐一費用がかかりますし、ギャラリーや事務所を持てば家賃だって必要です。とにかく、毎月支払う固定費だけでも莫大なはず。
それに加えて、ある意味キレた状態で見境なくアート作品を買いまくるのだから、会社が傾きかけたなんて笑い話も決して誇張とは言いきれません。
今の日本のアートシーンにおいて、誰が村上さんと同じ立場に立てるというのか。誰もいやしません(そもそも、誰も立ちたくないでしょうけど)。
身銭を切りまくり、身代を潰す覚悟で以て芸術と相対する姿勢こそが、まさに村上隆氏の本質なのだと思います。

あれほどの質量が揃う個人コレクション展は今後再びあるかないかのレベルですし、ニトロは一度きりしか行けませんでしたが「できれば、もう一回くらい行きたかったな」と思っていたので、青森では陶芸作品に絞っているとは言え、再び貴重な作品群に相見える機会ができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

しかも、開催地が青森なのも嬉しい。前回ニトロが青森に行ったのは2014年の弘前マラソンでしたから、すでに2年以上前の話です。
青森には何度か旅行していますが、美術館の休館日と重なったり予定が合わなかったりで、未だに青森県立美術館に行ったことがありません。奈良美智さんの新作彫像も設置されましたし、今回こそは必ず!展覧会場の十和田市現代美術館も初訪問なので、両方とも新鮮な気持ちで楽しめそう^^

余談ですが、横浜のコレクション展を村上氏自身が解説する動画は何度観ても笑ってしまいます。駆け引き、狐と狸の化かし合い、慇懃無礼ながらも容赦なく相手を値踏みする・・。現代アート界では百戦錬磨であろう村上隆氏が、茶の湯の世界に引きずり込まれるまでのマウンティングのくだりは、ニトロのごとき凡人には到底覗き見ることすらできないやり取りで、とにかく面白い。

2017年3月には、全20点の超大作『スラブ叙事詩』が初来日するミュシャ展が国立新美術館で始まるので、できれば青森の展覧会と同じタイミングで行きたいです。せっかく青森まで行くからには、ついでに気仙沼ニッティングにも寄りたいし・・。妄想旅計画は膨らむばかりですが、もし実現したら割と大掛かりな旅行になりそう。
2月には九州方面へ北欧デザイン展を観に行きますし、2017年も人が創り上げる素晴らしい作品との出会いが沢山あると良いなぁ^^

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