2021/11/14
「音楽と人」syrup16g関連記事を読む-1の続きです。
解散前のインタビューで、五十嵐さんの変わってなさを
改めて確認したところで、今度は再結成時のインタビューを。
内容は、すごく濃くてボリュームもあって
何より五十嵐さんだけではなく 、ダイキちゃんのインタビューもあったのが
とても良かったです。
そう思ってたのかぁ・・と今更ながら驚くことも多くて。
2人のインタビューを読んだ後に、Hurt発売時のニコニコのラジオを聞き返すと
また、伝わるものがありました。
このラジオも何回聞いたか・・
話していくうちに、だんだんと打ち解けてきて
「がっちゃん」「ダイキちゃん」呼びになってくとことか
五十嵐さんが、ラジオ中で何度も「楽しい」「嬉しい」って
発言していたこと。
もう素直すぎて・・萌えました。
記事の話に戻って。
解散当時は、五十嵐さんがsyrup16gを続けていくだけの気力、体力が
なくなったことが直接の原因なのかな~、と考えていたのだけど
中畑さんから、解散したいって話をしていたとは。
二人とも、ある意味優しすぎる、相手のことを考えすぎるがゆえに
言いたいことを言い合えるような雰囲気じゃなくなってたのかな。
そんなこんなを踏まえたうえで、改めて生還DVDを観てたら
I.N.Mで、なぜかすごく泣けました。最後の翌日でも。
ニトロは、「再発」ツアーで、実際に三人を目の前にしたら
絶対泣いてしまうって思ってました。
しかし、結局そこまで、うわあああーーて感じになることもなく。
けど、DVD見返していたら、何故か「本当に、syrup16gが復活したんだ」と、ようやく実感が込み上げてきたのです。
五十嵐さんの性格上、再結成なんて120%あり得ない。
だけでなく、音楽活動自体も辞めてしまったら、会えることもなくなってしまう。
解散が決まってから、武道館ライブも終わってしまって、拠り所となる音楽がなくなってしまった。
もちろん、これまで発表された音楽たちはずっと残るし、五十嵐さんも「鳴りやまない音楽があります」ってメッセージを残してくれたけど、やっぱり、新曲がもう聞けない、ライブで会えない不在感は、拭いきれないまま。
犬が吠えるも中途半端な形で終わってしまって、そこから何年も消息不明状態が続く。
もう、本当に会えないのかなあ・・。
過度な期待も過度な絶望もなく、過ぎていく日々のなかで、唐突に発表された『生還』ライブ。
本当にびっくりしたし、嬉しかったし、不安だった。
これだけ長いあいだブランクがあった人が、果たしてどんなライブをするんだろう?
解散してから、一枚だって音源も出してないのに、一体、何の歌を歌うの?
そもそも、本当に大丈夫なの???
嬉しさと同じ分、いや、それ以上の「がっちゃん、大丈夫なの?」という気持ちは、ライブ会場にいる、みんなが、形はどうあれ感じていたのでは。
でも、最初のギター音が鳴らされた時
そして、変わらない、五十嵐さんの声が聞こえてきた時
ニトロの狭小な不安感なんて、吹き飛んでしまった。
それだけ素晴らしいライブを、ブランクを感じさせることなくやり遂げた五十嵐さん。素晴らしかった。プロをなめちゃいけなかった。深く反省しながら、嬉しい裏切りの余韻を楽しんだ。
今、改めて生還DVDを見て、この日にかける五十嵐さんの熱量や諸々のことを想像すると、感謝しかないです。
そして、再結成につながるきっかけになったんだと思うと、愛しさが倍増します。
五十嵐さん、諦めないでいてくれてありがとう。
Thank youの歌詞まんまですが
「諦めない僕に thank you を」です。
今後は解散なんて心配せずに、心置きなくsyrup16gを好きでいられる。
その事実が単純にとても嬉しいです^^
五十嵐さんも話しているように、本人にとってもリスナーにとっても、今更、寝た子を起こすような真似はせずに、きれいな思い出のままにしておきたいって気持ちもあったでしょう。
ファンとしても、再活動後の作品の傾向はどうなのかな?とか、前みたく、五十嵐さんの歌に感動できるだろうか、なんて
考えないわけではありませんでした。
きっと、五十嵐さん自身が、そのことには一番自覚的だったことでしょう。だからこそ、それらの葛藤や逡巡を乗り越えて
恥ずかしさや、ばつの悪さもあっただろうに、それでもこうして「もう一度syrup16gをやります」と、私たちの前に出てきてくれたことに、感謝なのです。
勇気、ってsyrup16gの歌詞にはちょこちょこ出てきます。新譜にもありました。
五十嵐さんは、ここでとっておきの勇気を出したんだな~^^と、勝手に解釈していますが、どうでしょうかね。。
元々の才能が飛びぬけているので、自分の予想だにしない方向に引っ張られて、それに振り回されて疲弊してしまったのでしょうけど、今後は、本当にマイペースでいいので自分の心の望むままに、周囲の声やシーンに惑わされず、迎合することなく作品作りをしていって欲しいなと、心から願っています。