ニトロのるつぼ

「低いハードルをぺたぺたと」「継続は力なり」

樹なつみ『八雲立つ灼』1巻感想

time 2018/08/29

樹なつみ『八雲立つ灼』1巻感想

樹なつみさんの新作、八雲立つ灼の一巻が発売されました~~!

2018年4月号のメロディにて始まった大型新連載、待望のコミックです。
一巻には三話収録されていて、ニトロは初回と二話目を雑誌で読んでいるので、初めて読むのは三話のみ。
それでも、こうして一冊にまとまった形で読めるのは嬉しいです。何よりも、表紙の『八雲立つ』の文字と、闇己くんと七地の二人を、2018年現在において目にすることができるなんて、望外の幸せですよ。
初回と二話目のレビュー(というか、ただの感想)については、以下を参考にしていただけたら。
不朽の名作『八雲立つ』の続編!新連載『八雲立つ灼(あらた)』始まりました
樹なつみ『八雲立つ灼』メロディ6月号感想
今回の感想は、主に初見の三話についてです。いつものごとくネタバレありますので、ご注意を。

島根の実家に里帰りした闇己くんと七地。
悪霊退治をしつつ、七地の先祖ミカチヒコが鍛えた神剣の復活をもくろみます。
七地の底抜けの優しさと包容力で悪霊を昇華させる展開は、八雲立つ本編の荒吐の巫女編を彷彿させましたね。
結界を張っても内側から襲い掛かってくる敵。その根源となっていたお婆さん巫女に対して、優しく寄り添って不安を消してあげた七地は、闇己くんですら手こずっていた邪神を、あっさりと退治してしまいました。闇己くんも驚く芸当を、何の衒いもなく成し遂げてしまう七地の人当たりの良さ、損得を考えない優しさは、人間、こうありたいなーと思えるお手本のような存在です。漫画のキャラに模範を求めてどうすると思われるかもしれないけど、やっぱり魅力的なキャラなのですよね-、七地って。闇己くんは、ただただ遠巻きに見るのが許されている、天上の存在なのですけど。

世裡さんや寧子など、生前の闇己くんが遠ざけていた人たちとも、少しずつ関係の雪解けが感じられて、七地ではないけど「よかったねー」と思いながら読みました。闇己くんに平穏な生活は似合わない気もするけど、今生では、少しは自分の人生を楽しんでほしいです。闇己くんは、いつも誰かのために生きていたから。転生してからも布椎家統領として実権を握っているし、本当の意味での自由はないかもしれません。でも、成人すら迎えられなかった闇己くんの分まで、晃己くんには青春を謳歌してほしいな。

さて、数百年ものあいだ弱くて実害のない霊でしかなかった存在が、突如として悪霊に転化した原因は、どうやら謎の親子連れが関係していると分かりました。この親子連れの正体は明かされていませんが、子どもの描写を見るに、間違いなく闇己くんの実父=眞前さんの生まれ変わりですよね?!まさか、転生してからも因縁が続くとは・・!意外な展開に驚きつつ、眞前さんと一緒にいる男性は誰なのか?眞前さんの目的は何なのか?など、気になる点が盛りだくさんです。
一巻の続きは同日発売の雑誌で読めますが、樹さんのTwitterによると、今回で闇己くん小学生編は終わりで、次回からは中学生編とのこと・・!!待望の中学生編!楽しみが過ぎる・・。七地が働く中学校で、いよいよ闇己くんと眞前さんの生まれ変わり(と思われる少年)が対峙するのですね。本編では複雑な親子関係だった眞前さんと闇己くんが、新編では中学生として再会するとは。ここからの八雲立つ灼も、見逃せません!
雑誌を買うのは面倒だけど続きは気になるので、メロディが読めるネットカフェがあったらいいのにな~。

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