ニトロのるつぼ

「低いハードルをぺたぺたと」「継続は力なり」

いくえみ綾『太陽が見ている(かもしれないから)』完結!8巻感想

time 2018/08/02

いくえみ綾『太陽が見ている(かもしれないから)』完結!8巻感想

本屋さんに寄ったら、いくえみ綾『太陽が見ている(かもしれないから)』8巻が発売されてました。

完結巻です。
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本誌連載を毎回欠かさず読んでいたので、コミックは「そうそう、こんな話だった」と確認作業の意味合いが強いのですが、それでも、やはり最終回までの一連の流れは感動しますね。
7巻で、やっと楡の本心が聞けたと思ったのに、お互いの存在が大事過ぎて、うかつに近付けないのは変わらず。でも、岬から別れを告げられて、楡もようやく目が覚めたのか、我慢を止めて自分の心に素直になりました。本当に長かったし、不器用すぎるだろ!と、ツッコみどころは多々ありますが「終わり良ければ全て良し!」の言葉通り、あるべき場所におさまった楡と岬の姿を見ていると、思わず顔が綻んでしまいます。
岬が報われて良かったよ。もちろん楡も。楡とお父さんのやりとり→高校合格祝いとして、お父さんにシェアハウスを買ってもらった楡が「ありがとう」と伝えて、めちゃめちゃ喜んでる姿は、何度読んでも可愛い。
結局、楡がいた仄暗い場所を照らしてくれた太陽=岬なんですよね。それは、岬にとっても同じで。家も学校も退屈で息苦しかった岬は、楡との出会いによって深く息がつける心持ちになれたわけです。お互いがお互いの存在を指し示す太陽のような存在だからこそ、正面切って向き合うと眩しくていられない。どうしようもなく惹かれあっているにも関わらず、目を背けてしまう。
楡の性格のややこしさが、話を難しくした部分は否めませんが^^;「恨まれるのは慣れてる」と言い放つ楡。生い立ちがそうさせてるのだと分かっていても、せめて自分が好きな人には、もう少し素直に接しても良かったのでは。岬だって日帆だって、楡に対しては真っすぐに好意を伝えているのだから、もっと早い段階で、楡も自分の気持ちに正直になっていればね。でも、すんなりいくとドラマにならないし、仕方ないか。

まさか、日帆が飯島兄になびくとは思わなかったし、飯島弟には誰よりも幸せになって!と強く願わざるを得ないけど、登場時からして脇役感があった飯島兄弟は、物語のキーパーソンであり続けましたね。
何本も同時進行していたいくえみさんの連載が、ここにきて立て続けに終了していますが、また新しい物語との出会いを楽しみに待ちたいと思います。

樹なつみさんの『八雲立つ灼』一巻も、今月末には発売されますねー。こちらも楽しみ!
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初回と二話目までは本誌を買いましたが、三話目掲載号は「キリがないから、コミックになるまで待とう!」と思って、買いませんでした。コミックは三話まで掲載で、同日発売の本誌で続きが読めるみたいです。本誌は買わないと言いつつ、コミック読んだら続きが気になって買っちゃったりして^^;八雲立つが表紙みたいだしー。でも、八雲立つ以外に読みたい漫画がないのですよねー。Cookieも、太陽~以外は惰性で読んでたけど、ネットカフェで事足りてましたし。メロディはネットカフェに置いてないので買ったけど、読みたいのが八雲だけならコミック待てばいいわけで。大半の漫画雑誌が、単体だと赤字だと言うのも頷ける話です。

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