2021/11/14
東村アキコさんの『東京タラレバ娘』最新刊が発売されました。
連載当初2014年は6年後の話だった東京オリンピックも、2017年現在は既に3年後に迫っています。作中では数ヶ月しか経過していませんけども。東京オリンピック決定で世間が大騒ぎだった2013年9月8日は、ちょうど妹2の結婚式の日でした。滝川クリステルが「お・も・て・な・し」なんて言ってたのが遙か昔に思えます。この調子だと、あっという間に東京オリンピック来るな。
東村アキコ『東京タラレバ娘』5巻感想
東村アキコ『東京タラレバ娘』6巻+続き 感想
東京オリンピック開催決定をキッカケにして始まった東京タラレバ娘ですが、7巻ではやっと!!倫子さんと早坂さんがくっついて、大人カップルの幸せ描写がありました。
早坂さん、1巻でマミちゃんにいきなり結婚前提で告白したり(しかも指輪まで用意して)、まともで優しそうなのに行動が突飛でしたが、倫子さんと一緒にいる早坂さんは大人で優しくて、まさに「こんな人いたら良いなぁ(いないけども!)」と言いたくなる理想的な男性です。
仕事への理解もあって、ご飯も作ってくれて、ちゃんとした仕事をしていて、優しくて。映画バカのイケメン店長、奥田さんとは上手くいかなかった倫子さんが、思わず「仏!」と形容するほど寛容な早坂さん。
もう、それでいいじゃん?てか、それしかないですよね??現実問題、33才の倫子さん。ここに来て、一番良いカード引けたのだから。
KEYの過去話も、7巻でやっと明かされました。結婚相手は、ガンを宣告された余命僅かの元主治医。その人が倫子さんに似ているから執着していたのでは?って話です。倫子さんは、話の流れでマミちゃんにKEYとの関係を打ち明けます。その後、撮影をすっぽかして行方不明になったKEYを探すために、マミちゃんが香と小雪を引き連れて倫子を迎えに行った場面で7巻は終わりました。
現在発売中の雑誌で続きが読めますが「それってありなの?!」と思った話は【2016年振り返り】本・漫画・雑誌編にもチラッと書いています。・・が、もう少しだけ付け加えさせてください。
確かに!KEYはモデルだけあって外見はカッコいいかもしれませんよ。でも、倫子さんと性格が合うかと問われると疑問です。芸能界ズレしてるわけではなさそうだし、本当の恋人関係に発展したらツンデレ王子に変身するのかもしれません。しかし、現実に年下のイケメンモデルと付き合うとなると、嫉妬や不安が大きくて心穏やかに過ごすのは難しそう。
ミーハー風で、登場当初からKEYのことを「カッコイイ」と言っているマミちゃんでさえ、倫子さんには「ダメですよ 芸能人に遊ばれちゃ プロなんだから線引かなきゃ ちゃんと」なんてセリフ飛ばしてますし。マミちゃんは何故あんなに大人なのだろう?マミちゃんこそ、チャンスがあれば全然OK!な子に見えちゃうけど。プロとして仕事がしたいのであれば、男に遊ばれてる暇なんてないってことでしょうか。相変わらずカッコイイ女の子だ、と思う一言でした。
迎えに行った先で、倫子さんから「あんたこそタラレバ男じゃないか」と核心を突かれたKEYが倫子さんと・・って場面では、勢いに任せた情熱的な漫画描写だと分かっていても「何もそんな小汚い船で^^;」と思ってしまいました。二人とも、いい大人なんだからー!ちゃんと綺麗な場所で、落ち着いてからでも良かったんじゃないかしら。
KEYは倫子自身が好きなのか、亡くなった先妻の身代わりとしてではないのか。ことごとく倫子の邪魔をしながらも世話は焼いてるし、気にかけているのは伝わるけど「これは!」と核心できる描写はありません。
倫子さんにしても、一時の感情や勢いだけで早坂さんと別れるのは、どう考えても勿体ないよー。
昔のニトロなら「傷を抱えたイケメン年下男子、KEYいいね!やっぱ少女漫画はトキめいてなんぼだよ!」と諸手を挙げて万歳していたかもしれませんが、今は現実的な思考が勝っちゃいます、やっぱり。
そろそろドラマも始まりますが、今のところ見る予定はありません。タラレバのレバちゃんの声優を、Perfumeあ~ちゃんが担当するのだけ気になります。ドラマはさておき、漫画はクライマックスに向かって進んでいるので、もしかしたら8巻で完結するかもしれませんね。
ここまできてKEYと倫子さんがゴタゴタしても仕方ないし、早坂さんと別れてKEYと結婚で大団円?小雪と香は、もしかして婚活居酒屋で出会ったメンバーとどうにかなったり・・?いや、可能性は限りなく低いでしょうけど、嫌みを言ってくる先輩以外はわりと優しそうな描写なので、もしや・・と勝手に想像しています。