2021/11/14
ネット注文していたsyrup16gの新譜『darc』。発売日から遅れること数日で、ようやくニトロの手元にも届きました。アルバム名のdarcってどんな意味なのかな?dark(真っ暗な、暗黒の)とは違うよな?
気になったので検索して出てきたのがこちら。
ダルク(DARC)とは、ドラッグ(DRUG=薬物)のD、アディクション(ADDICTION=嗜癖、病的依存)のA、リハビリテーション(Rihabilitation=回復)のR、センター(CENTER=施設、建物)のCを組み合わせた造語で、覚醒剤、有機溶剤(シンナー等)、市販薬、その他の薬物から解放されるためのプログラムを持つ民間の薬物依存症リハビリ施設です。
全国ダルク-全国薬物依存症者家族連合会より
ええ・・そんな意味だったのか・・。相変わらず五十嵐さん度100%のタイトルです。
ジャケットは黒背景に蛍光色の水鉄砲。五十嵐さんが雑誌インタビューで「フーファイターズのオマージュだけど、誰も突っ込んでくれない」とこぼしていたので、こちらも検索。
多分これかな。逆向きですが、同じピストルモチーフだし。
HAIKAIツアーが決まった時に「先行シングルぐらいは発売されるのかな」と予想していましたが、ふたを開けてみるとまさかのアルバムでした。
syrup16g tour2016『HAIKAI』決定!
アルバムと言うには中途半端な8曲入りで『マキシシングル以上アルバム未満』の印象ですが、これが今の五十嵐さんの気分なのでしょう。
一聴しての率直な感想は「座りの良くない不協和音、コード展開で構成された曲が多いなぁ」でした。
五十嵐さんが紡ぎ出す美しいメロディが聴きたいのに、それじゃ普通すぎる!と無理やり違う方向にもっていったような。CDが一周して、確かに耳に残る曲もあったけど、全体的に何とも評しがたい作品だなと困ってしまいました。
楽しみにしていた新譜なのに、届いた当日は一度きりしか聞かず仕舞い。
しかし。次の日になって、運転する車内で聞くと不思議と昨日より良く聴こえるのです。何が違うのだろう?受け取り手であるニトロの状態が変化したのか?耳が慣れたのか??
部屋でじっくり聴くと疲れてしまったのに、車中ではもっと聴きたいとさえ思いました。それ以降は、家に帰ってからも延々と聞き続けています。
しかも、合間に昔のアルバムを聴こうとCDを入れ替えても、不思議なことにまたすぐdarcが聴きたくなるのです。再始動が決まってhurtが出た時も同じでしたが、昔の曲よりも結局今の曲を選んでしまう不思議。
今の時代、今の五十嵐さんが創り出した曲が、今聴くにはちょうど良いのかもしれません。
というわけで、最初に聞いた時は捉えどころがない音楽に思えましたが、聴けば聴くほど五十嵐さんだなー、syrup16gだなーと実感するアルバムです。
韻を踏むのレベルを超えて、ただのダジャレじゃない?とか、最後に題名リフレインしすぎじゃない?とか、ツッコミどころは、まぁあるのですけど。
何しろ、マキリンのベース、大樹ちゃんのドラムがカッコよいです。インスト曲だけでも聴きまくる自信があるくらい、syrup16gの音そのものが好きなのですが、今作でも端々に聞き惚れる音があります。
五十嵐さんのボーカルは一発録りらしく、確かにその痕跡がありますね^^
パッケージ化されることを考えれば、も少し完成度を追っても良かったのもしれませんが、作りものっぽくなるとの五十嵐さんの言い分も分かります。
曲について語る前段階ですが、長くなったのでsyrup16g『darc』 独り言レビュー その2に続きます。