2021/11/14
五十嵐隆 ライブ雑記[2008.12.11]
去年(2007年)の4月syrup16gツアー以来の心斎橋クアトロ。初めて、来週のヒーローとニセモノを聞いた場所です。
2年前の12月には、SHIBUYA AXに行きました。久しぶりのsyrup16gライブで、テンション高まってたのを思い出します。
時を経て、syrup16gは解散し、新バンドのライブのためにここまで来ました。
syrup16g解散ライブ、武道館後・・初の五十嵐さん。たまたま休みだった母に付き合ってもらって、大阪まで車でほぼ日帰りでした。
ライブまでの空き時間は近場をぶらつくものの、心ここにあらず。五十嵐さんに会える実感がないまま時間が過ぎる。
スパルタローカルズ、the telephones、犬が吠えるの3バンドでの対バン形式のツアー。スパルタも、the telephonesも、犬が吠えるに意識が行き過ぎていて、ほとんど覚えていません。
犬が吠えるのライブは、syrup16g同様、五十嵐さんMCなどはなく、淡々と曲を消化していく感じ。
バンドとして、どーなのか、どーなるのかは、まだまだわかりませんが。
これほど早く、五十嵐さんの活動を目の当たりにできるとは思ってなかったので、その事実は単純に喜ばしいことでした。
しかし、五十嵐さんの声が超絶聞き取りにくかった。
音が重なり過ぎに感じたのは、やはりsyrup16gの音が根底にあるからなのかな。
す、隙間がない。。シューゲイズというのでしょうか、聴いてて気持ちいい音ではなくて、ちょっと辛くなるくらい「うるさい音だ」と思ってしまって、そんな自分にびっくりでした。五十嵐さんが、目の前で歌っている。わざわざそれを観に、聴きに、大阪まで来たのに。
音源でちゃんと聞いたらまた感じ方が違うのかな?
しかし、ボラポリでライブ締めと思ってたのに、まさかの五十嵐さん締めになるとはね。来年はどこで会えるかな?
2015.10追記
犬が吠えるのライブを観たのは、結局この一度きり。間もなくして、バンド自体が音源を出すこともなく解散してしまったからです。
ニトロは、犬が吠えるには全く思い入れがなかったので、解散と言われても「そっか、まあ、そうなってもおかしくないな」と、あっさりしたものでした。
犬が吠えるの五十嵐さんは、自分自身の気持ちが乗っていないのに、無理やりステージに立たされているように見えました。
当時の本人の気持ちは、もちろん分かりませんでしたが、syrup16g再始動時の雑誌インタビューからは、当たらずとも遠からずの印象を受けました。
五十嵐さんが、周囲の働きかけによって動けるくらい器用な人間なら、そもそもsyrup16gというバンドは存在していません。
結局、五十嵐さんは犬が吠える解散から生還ライブまでの約4年半、一切、表舞台に出てくることはありませんでした。
長いような、過ぎてみれば短いような。五十嵐さんが、自分の傷をゆっくりと癒して蘇生していく時間として、それは絶対に必要だったのでしょう。
そうして、やっと覚悟を決めて、勇気を振り絞って、またステージに戻ってきてくれた五十嵐さん。一ファンとしては、感謝しかありません。
これからも、五十嵐さんならでは、syrup16gならではの音楽を楽しみにしています。