2021/11/14
東村アキコ『東京タラレバ娘』6巻が発売されました。
前巻から4ヶ月、相変わらず刊行ペース早いです。同時に雪花の虎3巻や美容エッセイ漫画も出てたし。凄すぎる。東村アキコ展行きたかったけど、遠くて行けなかったのが残念でした。
東村アキコ『東京タラレバ娘』5巻感想
5巻ではあまり進展がなかったので、最新6巻ではどんな動きがあるのか楽しみにしていましたが、かなり面白かったです。香＆小雪が不毛な恋愛（セカンド女＆不倫女）から抜け出す描写もあったし。小雪は微妙な描き方だったけど、さすがにもう終わりでしょう。
香の元カレバンドマンは一応独身ですし、セカンドの立場をわきまえて楽しむだけなら百歩譲ってアリかもなと思いますが、丸井さんは・・クズですな。不倫相手を家に入れちゃいかんでしょう。お約束の展開で関係はバレ、結局家族は捨てられないのだから。丸井姉の「赤ちゃんに会いにいくわよ！！」って言葉に何も言えず、奥さんのもとへ向かう支度をする丸井さんみて、小雪も目が覚めたかな。
優しい顔して（実際に性格だけは優しいかもしれないけど）結局奥さんだけでなく、小雪も裏切っていますもんね。
香＆小雪の展開は予定調和の範囲でしたが、ここにきてマミちゃんと早坂さんが別れてしまいました。
マミちゃんは、早坂さんと付き合う前にも別の彼氏がいましたし、早坂さんとも「お試しで付き合ってみます」と軽い感じで始まったのだけど、途中経過では結構ラブラブな雰囲気が伝わっていたので意外でした。
近所で拾ったイケメンといい感じになっていたところを倫子と香に目撃されるも、悪びれる様子は一切なし。間もなくして、倫子に「早坂さんと別れた」と告げる場面は、マミちゃんの一人舞台です。
現実世界にマミちゃんがいたら、ニトロとはタイプが違いすぎて接点なさそうだけど、漫画のキャラとしては凄く魅力的です。バイタリティ溢れるポジティブキャラで、タラレバでは一番かもしれない。恋愛至上主義なのかなと思わせといて、セリフがいいですよね。
てゆーか 仕事に比べたら 男なんてホント退屈ですよ
ヒマつぶしにもならない
セックスは楽しいけど それもすぐ飽きちゃうし
そのへんのフツーの男を一人幸せにするより
自分の脚本でたくさんの人を幸せにするほうが
私にとっては大切なんです
ここまで言うか！マミちゃんにとって、優先順位第一位は仕事なのです。
恋愛も、仕事の肥やし・・って歌舞伎役者か！？けど、この先のマミちゃんには、今考え得る範疇の『フツーの男』とは違う、素敵な男性との巡り合いが待っている予感がします。
自由奔放なマミちゃんと別れ、傷ついた早坂さんといい感じになる倫子。なぜか邪魔するKEY。さあ、どうなる？で6巻は終わりました。
6巻の続きも雑誌で読みました。
あれこれとKEYは邪魔するのだけど、倫子と早坂さんはホテルへ。
「ゆっくり進んでいきましょう」と優しい言葉をかける早坂さんに向かって「ゆっくりしている時間はない」と自らを奮い立たせて、まさに早坂さんを抱く倫子。
KEYが別れ際に「それでいいの？」と倫子に問うシーンがあったのですが、倫子はグダグダ悩まず、現実的に考えて早坂さんでいいでしょ。
KEYなんて、ここまでいいとこありましたかね・・？倫子の仕事の邪魔して、顔を見れば嫌み言って、助けたかと思えばまた突き放す。結果的に、倫子もより真面目に仕事に取り組むようになったし、良い方向に進んでいると言えなくもないけど、めんどくさいですよ、こんな男＾＾；
すったもんだしたあげくKEYとくっつくのであれば（というか流れ的にはKEYなのだろうけど）、よっぽどKEYの魅力を増幅させるエピソードで補完しなければ、倫子が早坂さんではなくKEYを選ぶ理由が弱い気がします。
7巻が楽しみではありますね。
新キャラの堂越監督がKEYのドキュメンタリー映画を撮影する話が同時進行しているので、この映画がきっかけになるのかな。
ドキュメンタリー映画を見た倫子が、今までのKEYの言動の理由を知る。愛しさ溢れる。優しい早坂さんは、KEYのところに行けとまでお膳立て。ここにきてようやく素直になるKEY。倫子とKEYがめでたく結ばれる・・・。あるかなー。うーむ。
