2021/11/14
なかしましほさん本と並んで、ニトロのお菓子作りに欠かせないのが、オーボン・ヴュータン河田シェフのレシピ本です。
この本を買った一番の理由は、ウィークエンドが作りたかったから。実際に作って、そのあまりの美味しさに、驚きと感動を与えてもらいました。
『「オーボン ヴュータン」河田勝彦のおいしい理由。お菓子のきほん、完全レシピ』より、ウィークエンド初挑戦
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近々、妹2が尾道レモンをくれると言っていたので、もらったらまた作りたいです(^-^)
さて、このレシピ本からは、他にもフレーズ・ディスクやクロッカンを作りましたが、今回挑戦したのは、カトルカール。いわゆるバターのパウンドケーキで、同量の小麦粉、玉子、バター、砂糖で作るお菓子です。本のレシピでは、あまり馴染みのないフラワーケーキ型を使っていて、ニトロもそれに倣って型を買いましたが、型がなければパウンドケーキ型でも焼けそうです。むしろ、カトルカールと言えばパウンドケーキ型のイメージの方が強いですよね。
レシピは本当にシンプルで、とにかく軽量をきっちりしたら、混ぜ合わせていくだけ。
バターをクリーム状になるまで柔らかくしたら、砂糖を入れてすり混ぜて、玉子を一個ずつ投入して乳化させていきます。最後に薄力粉を加えて粉気がなくなるまで混ぜたら、型に流し入れます。
ちなみに、フラワーケーキ型には、あらかじめ澄ましバターを塗っておきます。ウィークエンドは、焦がしバターを作る工程で澄ましバターを取り分けておきますが、カトルカールは焦がしバターを使いません。そういう時は、どうすれば良いでしょう。
考えた結果、今後も焦がしバターを作らないレシピで澄ましバターが必要になるかもしれないので、無塩バター一個分(200g)を使って、澄ましバターを作りました。
作り方はネットで調べたのですが、至って簡単です。
耐熱ガラスボウルにバターを入れる→レンジで温める(沸騰させないように注意)→常温で冷ます→分離して固まった黄色の上澄み部分=澄ましバターを、冷蔵庫もしくは冷凍庫で保管する。
あとは、使いたい時に、使いたい分量を切り分けるだけ。今回のカトルカールに使うフラワーケーキ型にも、この澄ましバターを塗りました。
焼き上がり直後に、粗熱も取らずに型から外したのがまずかったのか、もしくは澄ましバターの塗りが甘かったのか。。表面の生地が型に張り付いてしまって、綺麗に剥がれませんでした。これは悔しい・・!
ウィークエンドも、パウンドケーキ型から綺麗に外すのは至難の業ですが、フラワーケーキ型はもっと難易度高い気がします。パウンドケーキ型であれば、オーブンシートを敷く方法もありますが、澄ましバターを塗るからこそ、表面にバターの風味がついて、より美味しく焼き上がる気がするので(気のせいかもしれないけど)、そこはこだわりたい点なのです。
今回みたいなフラワーケーキ型だと、そもそもシートは使えませんし、しっかりと澄ましバターを塗って、薄く小麦粉をはたいておけば、多少型離れは改善するかもしれません。
底側(焼く時には上になっている側)の膨らみがすごい。ベーキングパウダーは入れなくても作れたのですが、一応初回なのでレシピ通りに入れました。河田シェフ曰く、家庭で作るときの安心材料なので、なければなくても良いとのこと。次回は、ベーキングパウダーなしで作りたいです。底面に白い斑点が浮いているのが気になったので調べてみると、溶けずに残った砂糖の結晶らしい^^;
肝心の味は?と言うと、まぁ、余計な材料が入ってないだけあって、しっとりとしたバターケーキができました。たとえば、広島では長崎堂のバターケーキが有名ですが、カステラとバターケーキの中間地点のような、あの軽さはありません。もっとずっしりとした、洋菓子屋さんのパウンドケーキの味わいに近いです(当たり前か)。バターをクリーム状にする段階で、より柔らかくしてから乳化させれば、もっときめ細やかで均一な生地に仕上がったかも。まだまだ改善の余地がありますね。
このフラワーケーキ型は花びらが10枚あるので、2枚ずつで切り分けて五等分して食べるとちょうど良かったです。一切れだけでもボリュームがあって、満足感は高かったです。
ただ、同じパウンドケーキ系を作るのなら、ウィークエンドの方がウケはいいかもしれないなぁ。カトルカールは材料もシンプルで作りやすいのは間違いないので、これは好みだと思いますが。フラワーケーキ型でウィークエンドを作っても可愛いでしょうね~。一度やってみようかな。
でも、普通のカトルカールもリベンジしたいです。目指せ!美しいフラワーケーキ型カトルカール!です。
フィナンシェとフレーズ・ディスクも作ったので、続きます。
フレーズ・ディスクと初フィナンシェを作りました