2021/11/14
2016年12月、東京の弥生美術館で開催された山岸凉子展。もちろんニトロも行って、美麗な原画の数々に酔いしれてきました。
山岸凉子展「光-てらす-」@弥生美術館へ行ってきました
一度だけでも大満足だった山岸さんの展覧会に、京都で再び巡り会えるとは、想像だにしていませんでした。しかも「わざわざ」ではなく「たまたま」日程が被ったおかげで、行くことができたのです。
事の発端は7月に入ってすぐ、一枚のハガキからでした。内容は、京都のミナペルホネンにて、ニトロが好きな木彫作家さんの個展を開催するとのお知らせ。京都なら近いし、久々にゆっくりするのも良いなと、妹1に「ちょっと京都行ってこようかと思ってる」と話したところ、7月はニトロの誕生月なので「誕生日プレゼントとして、京都旅行をプレゼントしてあげる(ただし、甥っ子付きで)」と提案してくれました。ニトロ一人なら、電車もしくはバスで行くつもりでしたが、妹1+甥っ子となら車で行けますし、ホテルもお任せできます。それで決まり!一緒に行こう!と企画に乗って、急きょ誕生日プレゼントの京都旅行が決まりました。
木彫展@ミナペルホネンがメインの京都旅ながら、せっかく行くのだから近辺で面白い展示やってないかな~?と調べたところ、冒頭で紹介した山岸凉子展が、現在京都にて巡回開催中と知ったのです。昨年時点では東京だけで終了と聞いていましたが、関西にも来て欲しいとリクエストが多かったのでしょうかね。なんにせよ、素晴らしいことです。ニトロは東京会場に行きましたが、京都では東京で展示されなかった生原稿がいくつか出品されていると聞けば、素通りするわけにはいきません。ほぼ同じ内容だったとしても、また観たい!妹1にも「マンガミュージアムで山岸凉子展やってるよ!」と言うと「行きたい!」と即答。京都に到着したら、まずはマンガミュージアムを目指すと決まりました。
実際には、妹1の希望で朝一番に貴船神社をお参りした後でしたが・・。
さて、京都にはかなりの回数来ているニトロですが、意外にもマンガミュージアムは初訪問でした。
館内には読み放題の漫画本が多く並ぶマンガミュージアム。以前から気になる場所ではあったのですが、京都まで来たのに、いつでも読める漫画で時間を潰すのは勿体ないし、めぼしい展示と訪問時期が重なってなかったのが、ここまで未訪問だった大きな要因です。建物の前を通ったことは何度かありますが、館内に入るのはまさに初めての体験でした。
入館料を支払うエントランススペースでは、さっそく厩戸皇子がお出迎え。東京と同じ立て看板かな。毅然とした立ち姿がかっこよいですねー。
エントランスを抜けると、すぐにグッズスペースが広がっていて、続いて海外翻訳版コミックがずらりと並んでいます。入館者は、とにかく海外の観光客が多い印象で、日本の漫画、アニメ人気を肌で感じました。肝心の山岸凉子展は二階の会場です。妹1は甥っ子二人連れなので、さーっと見てからすぐに別行動となりました。
展示会場入口でも、厩戸皇子の吊り看板がお出迎えしてくれました。
その裏側には山岸凉子さんの自画像直筆色紙が。ここまでは写真撮影可でしたが、展示会場内は写真撮影禁止なので、じっくりと目に焼き付けます(すぐ忘れちゃうけど)。
東京会場と被る作品は多いのですが、弥生美術館はガラス越しの遠い位置に飾られていたのに対して、京都展ではガラス一枚隔てただけの距離感だったので、間近で原稿が見れました。より細かい部分まで堪能できて、大満足。弥生美術館は、展示作品と予想外に距離があって「オペラグラス持って来れば良かった」と後悔しましたからね。
しかも『日出処の天子』については、京都展限定でかなり良いシーンのモノクロ原稿が揃っていて、そちらも見応え十分でした。山岸さんのカラー絵は、見るからに日本画の雰囲気がありますが、キャプチャーに「大学で習った日本画で云々・・」と書いてあったので、やっぱりそちら系の下地があるのかーと納得したり。
京都展限定の絵ハガキがあったので、二種類買いました。片膝をついた皇子の絵がかなり好きなのに、東京では販売してなくて残念だったので、今回販売してたのはめっちゃ嬉しかったです。グッズ担当者の人、分かってる!
山岸さんの展覧会を二周ほど廻ってから、館内の漫画はスルーしようと思ったのですが、これがまた難しくて。読みたいタイトルが次々と目に入ってくるので無視できず、何だかんだとつまみ読みしていたら、あっという間に入館から四時間が経過していました。まだ滞在できたけど、お腹も空いてきたのでこの辺でお暇することに。やはり、漫画は時間を忘れて読んでしまうから、旅先では危険ですね。
一度限りだと思っていた山岸さんの展覧会に、偶然ながら二度までも行けて、幸せでした。既にこれだけでも良い誕生日になったなぁと有難い気持ち。
妹1よ、ありがとう。続いては、こちらも久しぶりのグルニエドールにて、お茶します。
京都のパティスリー『オ・グルニエ・ドール』のカフェで一息