2021/11/14
『八雲立つ』の続編を読むために、人生で初めてメロディを買ったのが今年の2月。
二ヶ月に一度の発行ペースはCookieと同じです。Cookieは毎号ネットカフェで済ませているのですが、メロディは置いてないのですよね。初回はリアルタイムで読むべく雑誌を購入して、生まれかわった闇己くんと七地の変わらない関係に涙しました。
不朽の名作『八雲立つ』の続編！新連載『八雲立つ灼（あらた）』始まりました
ただ、八雲立つだけのために雑誌を毎号買うのも邪魔くさいので、続きはコミック発売まで我慢するつもりでした。
しかし、GWの東京旅行前に負った怪我によって、旅行中の行動範囲が制限されてしまったので、時間しのぎに漫画でも読むか～と、旅先で最新号のメロディを買ってしまいました＾＾；
樹さんの漫画、なぜか旅先で買うパターンが多い気がします。去年のGWも『一の食卓』のコミック買ったし。
樹なつみ『一の食卓』5巻感想
さて、今号では、闇己くんと七地が出雲へと里帰りしてました。
二人の出会いの場所でもあり、闇己くんにとってはお父さんを手にかけた場所でもあるので、複雑な感情を抱えつつの帰郷ですよね。寧子とはまだ会えませんが、闇己くんの実母である世裡さんとは再会しました。世裡さんは、結局布椎家に戻ったままなのですねー。
生まれかわっても、闇己くんと世裡さんの関係性は相変わらず。七地にさえ「母と俺の事には口を出すな あんたでもこれは許せない」と言い放つ、頑なな闇己くんです。
さて、なぜ出雲に帰ったのかというと、まずは神剣の状態を確認すること。そして、隣村で起こっている事件を解決するためです。
お人よしな七地が、女の悪霊？に襲われた際に、小学生の身体ながら鮮やかに撃退する様子は、さすが闇己くん！二話目にして、闇己くんの表情の大人っぽさがぐっと増しています。うん、早く中学生になろう！
前後編なので次話も気になるけど、そんなこと言ってたら毎回雑誌を買うはめになるので、続きはコミック発売を待つ予定です。現時点での八雲立つ灼は、話の続きが気になるってより、とにかく闇己くんと七地、二人の関係性を愛でる方向にシフトしてますからね。
2018年版の『八雲立つ灼』が呼び水となって、最近改めて元祖『八雲立つ』を読み返してるのですが、とにかく涙腺が弱くなり過ぎてて困ります。
ニトロは昔からダントツで闇己くん派で、その点は現在も変わりないのだけど、今読み返すと七地も普通に良いし、蒿くんなんて金髪で不良ぶってても隠し切れない育ちの良さがたまらないし、優しいし、カッコよいし、そりゃ夕香も好きになりますよ。蒿くんが慕う脩さんもステキな大人の男性だし。樹さんの描く男性は、悪役も含めてとっても魅力的です。
その中でも、闇己くんと七地の関係の強さと深さが好き過ぎて(>_<)
普段はクールで敵なしの闇己くんが、大切な人に関しては途端に脆さを露呈するのが堪りません。今日も、七地が監禁されて行方不明になる話を読んで、一人で涙してました。七地不在の不安から自家中毒に陥ってしまうほど、闇己にとって七地の存在は大きくなっているのですよね・・。探し出して七地を発見した時に、無理やり水を飲ませながら、人目も憚らず七地を抱きしめて泣いてしまう闇己くんが愛しいです。
樹さんが描く男性同士の精神的な結びつきは、とても美しい。お互いがお互いを理解して、必要としていて。しかもそれが、先祖からの運命だなんて。。
連載当時も感動しながら読んでたけど、今改めて読むと、昔よりも感情移入してしまう。七地監禁の話で泣いたりしてたかなぁ？
助け出された七地の、意識が朦朧としながらのモノローグ
『闇己くん 君って 意外と涙もろいよね』
の破壊力ときたら！！
いや、闇己くんが泣くのは、海潮さんと七地に関してだけですよ。それだけ、七地は闇己くんにとってかけがえのない人なのです。
七地によって、闇己くんがどれほど救われたか。でも、そんな七地でさえ、お父さんを手にかけた闇己くんの苦悩は、自分が闇己くんを殺すまで、本当の意味では理解できなかったわけです。
それほどまでに、他人の心を理解するのは困難だし、きっと全て分かり合うなんてのは無理なこと。でも、それでも、近付いたり離れたりしながら、どうしようもなく求め合う二つの魂の物語に、すっかり魅了されてしまってます。
今後も、ニトロにとって闇己くんを超える主人公は現れない気がします。めちゃくちゃモテるのに、無自覚で硬派なのは萌えポイント高いですよ。
七地と仲が良いのは、ただただ微笑ましく見守れますからねー。やっぱり、八雲立つは精神的なBL漫画だな。
