2021/11/14

初めてのシャンドワゾーへ、埼玉川口まで行って来ましたの続きです。
お腹を満たしてからは、東大近くの弥生美術館へ。
これまでにも、水森亜土展、山岸凉子展などで何度か訪れたことのある美術館です。
グッズは、このポスターだけ買いました。有閑倶楽部、何回読んでも面白い大名作ですよね。
一条ゆかりさんの生原稿は、どれもこれも、モノクロもカラーも、溜息ものの美しさ。
全作品読んでるわけではありませんが『デザイナー』『5愛のルール』『砂の城』『正しい恋愛のススメ』『プライド』など、何回読んでも飽きない作品のクオリティの高さは、さすがの一言です。
ニトロが、一条ゆかり作品と出会ったのは漫画雑誌『りぼん』で、最初は絵柄が苦手で全然読んでませんでした。子供心に「なんだ、この絵は?!」と引っかかりはあったのだけど、リアル過ぎて怖かったのですよね。もっと、可愛い少女マンガ的な絵が好きだった。でも、成長するに従って「あら、一条ゆかりの漫画って面白いし、絵も素敵じゃない?」と気付いたのです。食わず嫌いだったのだけど、食べてみたらものすごーく美味しかったですね。りぼん作品だと『女ともだち』が印象的。ロマンチックシリーズの双子モノも。有閑倶楽部の前身とも言える『こいきな奴ら』は、実は読んだことありません。『天使のツラノカワ』は、飛ばし読みで、あまり話を覚えてないなぁ。
展示されている様々な作品群の中でも、一番感動したのは、やはり『砂の城』の原稿でした。
ストーリーの山場とも言える、ナタリーとフランシスの気持ちが通じ合う場面。見ているだけで、感動して涙が出てきました。砂の城のラストについては、ニトロ姉妹の間でも、未だに「もう少し、何とかならなかったのか」と物議を醸していますが、あれはあれでね、物語としては綺麗かもしれません。悲恋ものとしては。主人公二人を、ちゃんと幸せにしてほしかったと思うのは、ニトロが凡人だからでしょうか^^;
一条ゆかり展だけでも大満足でしたが、このままホテルに帰るのも勿体ないので、もう一つ気になっていた展覧会へ。
東京駅近くの出光美術館で開催している『仙厓礼讃』です。
仙厓の作品は、これまでにも観たいなーと思いながら機会がありませんでした。
今回、初めて本物の作品を目の当たりにして、軽やかな筆致、上品なユーモア、審美眼の確かさなどを、存分に堪能しました。
美術館のフロアから、皇居方面を臨んだところ。夕暮れ時で、とても美しい景色でした。
出光美術館に行ったのは初めてでしたが、お茶が飲める休憩スペースもあって、とてもゆったりできました。
東京二日目も、川口のシャンドワゾーから始まり、一条ゆかり展、仙厓展と、盛りだくさんで終了。
最終日に続きます。